伊藤潤二『グリセリド』はどこで読める？最安値と収録巻を解説

結論から言うと、『グリセリド』を読むならコミックシーモアがおすすめです！

このページに辿り着いたあなたは、きっとSNSや動画サイトで「油」や「ニキビ」に関する衝撃的な噂を耳にして、その正体を確かめたくなったのではないでしょうか。あるいは、伊藤潤二作品のファンで、あの独特な世界観にもっと浸りたいと考えているのかもしれません。

しかし、いざ読もうと思っても

と迷ってしまうことも多いですよね。

また、アニメの何話で見られるのか、Netflixなどの配信状況や、できるだけ安く読むためのクーポン情報、最安値での購入方法も気になるところです。

この記事では、そんなあなたの疑問を解消しつつ、トラウマ級のあらすじやネタバレぎりぎりの感想についても触れていきます。

グリセリドはどこで読める？収録巻と考察

まずは、作品そのものの情報について整理していきましょう。『グリセリド』は単体の長編漫画ではなく短編作品であるため、どの本を買えば読めるのかが少し複雑です。また、なぜこれほどまでに読者の心をざわつかせるのか、その魅力と恐怖の核心に迫ります。

傑作集の何巻に収録されているか解説

『グリセリド』を読むための方法は、大きく分けて2つのパターンがあります。1つは短編集（単行本）として購入する方法、もう1つは1話単位の分冊版として購入する方法です。

現在、最も入手しやすくスタンダードなのは、朝日新聞出版から刊行されている『伊藤潤二傑作集 11 潰談（かいだん）』です。この第11巻の中に、『グリセリド』が含まれています。紙の単行本でも電子書籍でも、基本的にはこの「傑作集11巻」を探せば間違いありません。

かつては『闇の声』という単行本（朝日ソノラマ刊）に収録されていましたが、現在は絶版等で入手困難な場合があります。内容はほぼ同じですが、電子書籍ストアで検索する際は『伊藤潤二傑作集 11 潰談』を選ぶのが確実です。

また、電子書籍ストア特有の形式として、『伊藤潤二コレクション 107』というタイトルで、グリセリド単体が分冊版として販売されています。こちらは1話完結で、価格も110円（税込）前後と非常に安価です。「とりあえずこの話だけ読んでみたい」という方には、こちらの分冊版が最も手軽で経済的な選択肢と言えるでしょう。

検索してはいけないと言われる理由

ネット上でしばしば「検索してはいけない言葉」として扱われることがある『グリセリド』ですが、その最大の理由は、生理的嫌悪感を極限まで刺激する描写にあります。

特に、人体から分泌される「脂」や、密集した「ニキビ」の描写が非常にリアルかつ執拗に描かれています。単に怖いというよりも、「気持ち悪い」「汚い」という感覚を呼び起こすため、食事中の閲覧は厳禁レベルです。

集合体恐怖症（トライポフォビア）の方や、極端に不潔な描写が苦手な方は、検索画像のサムネイルを見るだけでも気分を害する可能性があります。閲覧には十分な覚悟が必要です。

しかし、裏を返せばそれこそが伊藤潤二作品の凄みでもあります。インクと紙（あるいは画面）だけで、ここまでベトベトとした質感を伝えられる画力は、まさに芸術的と言えるかもしれません。

気持ち悪い漫画としての評判とあらすじ

この作品が「気持ち悪い漫画」としてカルト的な人気を誇る背景には、その設定の秀逸さがあります。あらすじを簡単に紹介しましょう。

主人公の少女・唯の家は、富士山が見える町で焼肉屋を営んでいます。しかし、換気設備が悪く、店から出る油煙が2階の住居スペースまで侵食しています。部屋の中は常に油でヌルヌルし、空気中には脂が飽和状態。歩くだけで足の裏がベトつき、天井からは油が垂れてくる……そんな極限の不快環境で物語は進みます。

読者からは「読んでいるだけで顔が脂っぽくなった気がする」「吐き気を催すほどの臨場感」といった感想が多く寄せられています。ホラー漫画としての恐怖演出もさることながら、この「逃げ場のない不快感」こそが、本作を唯一無二の存在にしているのです。

物語の考察と兄の行動の意味

物語の中で特に異様な存在感を放つのが、唯の兄・五郎です。彼は思春期を迎えるとともに極度の脂性（あぶらしょう）になり、性格も凶暴化していきます。

特に衝撃的なのは、五郎が台所にあるサラダ油をラッパ飲みするシーンです。常軌を逸したこの行動について考察すると、彼自身が環境に適応しようとした結果、あるいは家の「油」そのものに取り憑かれてしまった末路とも受け取れます。

また、思春期特有のニキビや身体の変化に対する嫌悪感を、ホラーというフィルターを通して極端にデフォルメしたメタファー（暗喩）であるとも考えられます。誰しもが経験する身体の悩みを、ここまでグロテスクに昇華させている点が、読者の深層心理に刺さるのかもしれません。

衝撃的な結末と油の描写

物語の結末は、救いのないバッドエンドへ向かいます。父が兄・五郎を殺害し、その肉を店で客に提供していることを示唆する展開は、カニバリズム的な恐怖を感じさせます。

そしてラストシーン、唯の顔面からも無数のニキビが発生し、そこから油が噴水のように噴き出す描写は、通称「油の雨」とも呼ばれる名シーン（迷シーン？）です。伊藤潤二先生のペンタッチによる、ドロドロとした液体の表現は圧巻の一言。

この結末は、唯もまた逃れられない血筋と環境に飲み込まれてしまったことを意味しており、読後に強烈な後味の悪さと、不思議な満足感を残してくれます。

漫画グリセリドはどこで読める？サイト比較

さて、作品のヤバさが分かったところで、実際にどこで読むのが正解なのか、具体的なサービス名を挙げて比較していきましょう。特に、無料で読もうとして危険なサイトに手を出さないよう注意が必要です。

漫画Rawやロウ、バンクの無料は危険

まず最初に警告しておきたいのが、「漫画 Raw 無料」「漫画 ロウ」「漫画 バンク」といったキーワードで検索して出てくる違法海賊版サイトの利用についてです。

これらのサイトで漫画を読むことは、著作権法に違反するだけでなく、あなた自身のスマホやPCにも重大なリスクをもたらします。

• ウイルス感染による個人情報の抜き取り
• マイニングスクリプトによる端末の動作不良
• フィッシング詐欺サイトへの強制リダイレクト

何より、違法サイトで読んでも作者である伊藤潤二先生には1円も還元されません。素晴らしいホラー作品を生み出してくれた作家へのリスペクトを込めて、必ず正規の配信サービスを利用しましょう。公式でも100円ちょっとで読めるのですから、リスクを冒す価値はありません。

読むならコミックシーモアが最もおすすめ

数ある電子書籍ストアの中で、私が『グリセリド』を読むために最もおすすめしたいのがコミックシーモアです。

最大の理由は、やはりNTTグループ（NTTソルマーレ）が20年以上運営しているという圧倒的な信頼感です。海賊版サイトのようなウイルス感染のリスクや、突然のサービス終了で本が読めなくなる不安とは無縁です。作品数も174万冊以上と国内最大級で、伊藤潤二作品のラインナップも非常に充実しています。

また、コミックシーモアはキャンペーンやクーポン配布の頻度が非常に高いことでも知られています。特に初回登録時にもらえる「70%OFFクーポン」は非常に強力です。

ここで一つ、損をしないための重要なテクニックをお伝えします。

一方で、正直にお伝えすべき注意点もあります。コミックシーモアのアプリ版は「閲覧専用」となっており、アプリ内で直接本を購入することができません（ブラウザで購入してアプリで読む形式）。また、新刊の配信が他社より少し遅れるケースがあるという口コミもあります。

とはいえ、『グリセリド』のような既刊の名作を読む分には全く問題ありませんし、ブラウザでそのまま購入・閲覧まで完結できる手軽さは、今すぐ恐怖体験を味わいたい方にとって最大のメリットと言えるでしょう。

DMMやブックライブも次点で推奨

次におすすめなのが、DMMブックスとブックライブ（BookLive!）です。それぞれの特徴に合わせて選んでみてください。

ストア名	おすすめな人	特徴
DMMブックス	まとめ買いしたい人	初回クーポンが「バスケット合計」からの割引（90%OFFなど）になることが多く、『富江』や『うずまき』など他の傑作もまとめて買うなら最強のコスパを誇ります。
ブックライブ	Tポイント派の人	Tポイント（Vポイント）が貯まる・使えるのが魅力。毎日引けるクーポンガチャもあり、コツコツ安く読みたい人に向いています。

アニメの何話かやNetflix配信状況

漫画ではなく、動く映像で『グリセリド』を体験したいという方もいるでしょう。実はこの作品、アニメ化もされています。

アニメ版は、2018年に放送された『伊藤潤二『コレクション』』の第10話Aパートとして放送されました。スタジオディーン制作で、あの「油」のテカリ具合が見事に（不快に）再現されています。

配信状況としては、Netflixやdアニメストア、U-NEXTなどで視聴可能です。特にNetflixは伊藤潤二作品の配信に力を入れているので、会員の方は探してみるとすぐに見つかるはずです。声優さんの演技と効果音が加わることで、漫画とはまた違った種類の「気持ち悪さ」を味わえますよ。

グリセリドがどこで読めるか総括

最後に、今回の情報をまとめます。

『グリセリド』は一度読んだら忘れられない、強烈なインパクトを持った作品です。怖いもの見たさで検索したその好奇心を、ぜひ公式の電子書籍ストアで満たしてみてください。油まみれの恐怖体験が、あなたを待っています。